会計業界の就職・転職プロセスは独特。初めての人は「どんな風に就職活動したらいい?」と不安に思うのでは。そんな方のために3人の就職活動ストーリーをまとめました。これを読み不安を解消して、会計業界への第一歩を踏み出してください!


昨年冬の合同就職説明会で顔合わせをした現事務所に就職。とにかく何でもやります! の精神で、現在は決算業務に多くのことを学ぶ日々を送っている。
―合同就職説明会には参加しましたか。
はい。私は、まったくの未経験からの就職だったので、初めて事務所ブースに座るときにはかなり緊張しました。冊子の求人特集については読み込んでいたのですが、経験が無いから業務内容がピンと来ないところがあって…。実際に話を聞ける説明会に参加したことで、業務内容が具体的に見えてきました。
―話を聞きに行く事務所はどのように選びましたか。
私は、ゆくゆくは独立したい! と思っています。だから、全体を見渡せる規模の事務所に入りたいと考えていました。実は、自分が参加したとき、この冊子には現事務所が掲載されていなくて、当日配布された追加の求人情報を見て「ここは!」と思ったのです。そういった意味でも、説明会に参加して本当に良かったですね。
―事務所ブースで質問されたことはありますか。
逆に、「質問はありますか」と聞かれることが多くて言葉に詰まりました(笑)。自分は、正直に「未経験だとどういった仕事をさせていただけますか。何でもやります!」とアピール交じりで聞きましたが。
―今考えると、説明会参加に必要なことは何だと思いますか。
事務所ブースでは気負わず「ハキハキ喋る」こと。基本的なことですが、それができないと元気無く見えてしまいますから。あと、敬語がうまくないからだとか緊張するから、ということで事務所ブースに行かずパンフレットだけ貰って帰るなんてもったいない! 遠慮せずに話をした方がいいと思いますよ。


国際税務担当。以前参加した合同就職説明会での失敗経験を教訓に、かなり用意周到な就職活動を展開。努力の結果、希望の事務所に就職。
―合同就職説明会に参加するにあたり、心掛けていたことは何ですか。
様子を見に行った合同就職説明会を含めると、3シーズン参加しています。最初はなかなか良い感触を得られませんでしたが、その反省からかなり準備に力を入れ、第一希望の事務所に入ることができました。
―例えば、どんなことをしましたか。
まず、ルートを決めて事務所を回ったんです。過去の経験から事務所の混み具合が分かっていたので、自分が希望する事務所すべてにきちんと回れるようあらかじめ順番を決めました。また、強く希望する事務所には、履歴書に自己PR文を添付しました! 周りで同じことをしている人はあまり見かけませんでしたが…。ちなみに、自己PR文には志望動機に絡めつつ、大学生活で得たことやアルバイトの内容・身についたことを書いています。
―本当に準備万端ですね。その他に大切だと思ったことはなんですか。
「自分のやりたい業務が、本当にこの事務所でできるのだろうか。」という疑問を持っていました。そこで、正直に気持ちを伝えたところ、より具体的な業務内容やその業務に携わることにより自らのキャパシティーを広げる大切さについて説明をいただき、納得しました。疑問に思ったことは素直に伝えることが大切なんだと実感しています。


―合同就職説明会ではいくつの事務所に訪問しましたか。
履歴書は5通用意して、本命も含めて3つの事務所のブースに座りました。事務所の方との話の中でよく質問されたのは「どうして税理士になりたいのか」「なぜうちの事務所なのか」「具体的な事務所経験の内容」というあたりですね。こういった基本的なことは、自分の中で整理しておいた方が良いと思います。
―なぜ今の事務所を希望したのですか。
事務所のコンセプトが自分の目標と同じだったことと、「明るくて楽しそうな雰囲気」が決め手となって今の事務所に決めました。広告だけだと分からない「雰囲気」が分かるので、合同就職説明会に意中の事務所が参加しているなら、参加して実際に担当者と話すのが良いと思います。
―これから活動する方にどんなことをお伝えしたいですか。
実は、自分には応募条件に多少満たない部分があったんです。それでも、本当にこの事務所に入りたい、という強い気持ちがあったので、自分の想いや経験を一生懸命事務所の方に伝えました。今となっては遠慮せず本音でぶつかっていったことが本当に良かったのだと思います。だから、後悔するくらいなら「当たって砕けろ!」の気持ちが大切ではないでしょうか。