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会計士の転職先・転職市場動向
日本の公認会計士は試験合格者を含めて約4万人です。その約40%がBIG4、約5%が中小監査法人で働いています。また、2018年12月時点の組織内会計士は1,745名と約5%です。半数の会計士は、それ以外の働き方をしているということです。会計士のキャリアは十人十色。本コラムでは、個性的な会計士の「生き方」に触れていきます。
30代の会計士が転職する際のポイント
会計士の方が30代で転職を考えたとき「どの道」に進むべきかキャリアの方向性に悩む方も多いのではないでしょうか。
今後のキャリアを決定づける可能性の高い、30代の転職を成功させるためのポイントを3つご紹介します。そろそろ転職を検討しようという方も、今まさに転職を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
1つ目のポイントは、会計士としてのビジョンを再構築することです。会計士として実現したいこと、理想とする会計士のキャリアはどんなものかを考えてみてください。
あまり思いつかない場合は、自分が会計士を目指した理由・やりがいを感じた仕事という質問をしてみましょう。自分に問いかけて書き出すようにすると、共通点を発見でき、会計士としてのビジョンを言語化しやすくなります。
現職に入社する前にビジョンを明確にしたから、今さら再構築する必要はないと思う方もいるかもしれません。しかし、経験によって人の考えは変化していくものです。大手監査法人に魅力を感じて入社したものの、実ビジネスに近い事業会社で働く方が性に合っている場合もあるかもしれません。最終的に転職先を決定する軸になるものなので、転職の目的をぶらさないためにもビジョンを再構築しておきましょう。
2つ目のポイントは、これまでの経験の棚卸しです。棚卸しをすることで、経験の中から自分に向いているものや興味を持ったものを明確にできます。
20代がキャリアの下地をつくる時期だとすると、30代はキャリアの方向性を決めて重ねていく時期。つまり、30代の転職ではキャリアの方向性を定め、専門性を高められるような転職先を選ぶことが重要だといえます。
今は人生100年と言われ、60代以降も働く可能性が高い時代です。残りの働く年数を考えても、まだ複数回転職することも考えられます。次の転職の際に選べる道がなくならないように、棚卸しした中から将来性も踏まえたキャリアプランを見つけておきましょう。
具体的な棚卸し方法は、1年ごとに「この年はどんな仕事に携わり、何を成し遂げたか」を詳細に振り返ることです。例えば、「監査業務をした」という漠然とした情報ではなく、以下のような質問で業務の詳細を振り返ってみてください。下記の軸で振り返ると、当時の状況をありありと思い出せるほど細かく思い出せるはずです。これらの答えは、自己PRや志望動機でアピールする際に説得力を持ったエピソードとして使えます。
◯振り返る軸
・プロジェクトやチームの人数
・自分の担当分野と役割
・対象業界、企業、規模
・プロジェクトの評価
・個人的な評価とその理由
・この仕事から学んだこと
・(興味をもった分野であれば)自分がこの分野に興味を持った理由
棚卸しが終わったらビジョンにマッチする仕事を書き出し、さらにその中で汎用性が高いもの、あるいは将来性があると判断できるものに印をつけておきましょう。
3つ目のポイントは、これまでに書き出したビジョンや棚卸しした情報を基に、キャリアの方向性を決めることです。
ここでもう1つプラスしておきたいのは、働き方に対する考え方です。20代は体力も気力もあり、制限も少ないので気にする方は少ないかもしれませんが、30代になると今後の体力やプライベートの時間と仕事とのバランスを考える時期に入ります。それによって、転職先の選び方も変わってきます。
業種(監査・税務・企業・金融・コンサルなど)、大手・中堅・ベンチャーなどの組織規模、管理職・専門職・CFOなどの職位、得意領域の違いなどによって働き方・伸ばせるスキル・年収レベルが分かれます。その企業を選ぶと「何が得られて、何が得られないのか」を分析し、理想とする働き方と合致するかどうかを確認しましょう。
そこまでできたら求人情報から地道に探していく、あるいはエージェントなどの力を借りて自分の条件に当てはまる企業を提案してもらう形で探します。効率的に転職活動を行うには、エージェント利用がおすすめです。
注意したいのは、最初から「大手のメーカー経理に行きたいけれど、海外進出企業だと裁量ある仕事が難しそうだから除外しよう」などのイメージで進めないこと。理想の働き方に合致するかどうかは、情報を確認してから判断するようにしてください。
たとえ忙しいイメージのあるメーカー経理であっても、あなたが想像しているような働き方ではない可能性もありますし、中堅なら大手ほど忙しくないだろうと思ったら逆に大手よりも忙しかったという場合も考えられます。
勤務条件だけに限らず、受ける前のイメージだけで転職先候補から除外するのは、機会損失やミスマッチを生み出す可能性があるので避けましょう。経験を積んだ30代はどこに転職するかによって、理想のキャリアが築けるかどうかが決まります。重要な選択を間違えて遠回りすることなく、会計士としてのキャリアを輝かしいものにするためにもぜひ役立ててください。
今後のキャリアを決定づける可能性の高い、30代の転職を成功させるためのポイントを3つご紹介します。そろそろ転職を検討しようという方も、今まさに転職を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
■ 会計士としてのビジョンを再構築する
1つ目のポイントは、会計士としてのビジョンを再構築することです。会計士として実現したいこと、理想とする会計士のキャリアはどんなものかを考えてみてください。
あまり思いつかない場合は、自分が会計士を目指した理由・やりがいを感じた仕事という質問をしてみましょう。自分に問いかけて書き出すようにすると、共通点を発見でき、会計士としてのビジョンを言語化しやすくなります。
現職に入社する前にビジョンを明確にしたから、今さら再構築する必要はないと思う方もいるかもしれません。しかし、経験によって人の考えは変化していくものです。大手監査法人に魅力を感じて入社したものの、実ビジネスに近い事業会社で働く方が性に合っている場合もあるかもしれません。最終的に転職先を決定する軸になるものなので、転職の目的をぶらさないためにもビジョンを再構築しておきましょう。
■ これまでの経験を棚卸しする
2つ目のポイントは、これまでの経験の棚卸しです。棚卸しをすることで、経験の中から自分に向いているものや興味を持ったものを明確にできます。
20代がキャリアの下地をつくる時期だとすると、30代はキャリアの方向性を決めて重ねていく時期。つまり、30代の転職ではキャリアの方向性を定め、専門性を高められるような転職先を選ぶことが重要だといえます。
今は人生100年と言われ、60代以降も働く可能性が高い時代です。残りの働く年数を考えても、まだ複数回転職することも考えられます。次の転職の際に選べる道がなくならないように、棚卸しした中から将来性も踏まえたキャリアプランを見つけておきましょう。
具体的な棚卸し方法は、1年ごとに「この年はどんな仕事に携わり、何を成し遂げたか」を詳細に振り返ることです。例えば、「監査業務をした」という漠然とした情報ではなく、以下のような質問で業務の詳細を振り返ってみてください。下記の軸で振り返ると、当時の状況をありありと思い出せるほど細かく思い出せるはずです。これらの答えは、自己PRや志望動機でアピールする際に説得力を持ったエピソードとして使えます。
◯振り返る軸
・プロジェクトやチームの人数
・自分の担当分野と役割
・対象業界、企業、規模
・プロジェクトの評価
・個人的な評価とその理由
・この仕事から学んだこと
・(興味をもった分野であれば)自分がこの分野に興味を持った理由
棚卸しが終わったらビジョンにマッチする仕事を書き出し、さらにその中で汎用性が高いもの、あるいは将来性があると判断できるものに印をつけておきましょう。
■ 総合してキャリアの方向性を決める
3つ目のポイントは、これまでに書き出したビジョンや棚卸しした情報を基に、キャリアの方向性を決めることです。
ここでもう1つプラスしておきたいのは、働き方に対する考え方です。20代は体力も気力もあり、制限も少ないので気にする方は少ないかもしれませんが、30代になると今後の体力やプライベートの時間と仕事とのバランスを考える時期に入ります。それによって、転職先の選び方も変わってきます。
業種(監査・税務・企業・金融・コンサルなど)、大手・中堅・ベンチャーなどの組織規模、管理職・専門職・CFOなどの職位、得意領域の違いなどによって働き方・伸ばせるスキル・年収レベルが分かれます。その企業を選ぶと「何が得られて、何が得られないのか」を分析し、理想とする働き方と合致するかどうかを確認しましょう。
そこまでできたら求人情報から地道に探していく、あるいはエージェントなどの力を借りて自分の条件に当てはまる企業を提案してもらう形で探します。効率的に転職活動を行うには、エージェント利用がおすすめです。
注意したいのは、最初から「大手のメーカー経理に行きたいけれど、海外進出企業だと裁量ある仕事が難しそうだから除外しよう」などのイメージで進めないこと。理想の働き方に合致するかどうかは、情報を確認してから判断するようにしてください。
たとえ忙しいイメージのあるメーカー経理であっても、あなたが想像しているような働き方ではない可能性もありますし、中堅なら大手ほど忙しくないだろうと思ったら逆に大手よりも忙しかったという場合も考えられます。
勤務条件だけに限らず、受ける前のイメージだけで転職先候補から除外するのは、機会損失やミスマッチを生み出す可能性があるので避けましょう。経験を積んだ30代はどこに転職するかによって、理想のキャリアが築けるかどうかが決まります。重要な選択を間違えて遠回りすることなく、会計士としてのキャリアを輝かしいものにするためにもぜひ役立ててください。
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