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「会計士の転職」「税理士の転職」を
考えるコラム
仕事の探し方と働き方

税理士の転職先・転職市場動向

税理士は日本全国で約75,000人います。しかし、その平均年齢は60歳を過ぎており「税務実務の現場」では、若手職員が危機的に不足しています。税理士受験者数は減少を続け2019年には29,779名となり、3万人を割り込みました。税理士業界は採用難時代となり「入社条件」は緩和される一方なのです。今日、大手税理士法人でも1科目合格者や未経験の新卒を積極的に採用しています。類を見ない売手市場の今、好待遇で会計税務のコンサルタントとして活躍できるチャンスが溢れています。本コラムでは「税理士業界でキャリアを築くヒント」を不定期に掲載していきます。

40代の税理士が転職する際のポイント

40代の税理士が転職する際のポイント
人生100年時代で、定年を超えて働く人も増えている昨今。
しかし、40代で転職となると新卒から20年近く働いているため、30代の頃よりも上位層のマネジメント経験や高い専門知識を求められるようになります。

時間や働き方の制約なく、年齢以上の経験を持った分野を選んで転職できる人であれば問題ありませんが、そうでない人の転職難易度は確実に高くなってくる年代といえるでしょう。

こちらでは、40代の税理士が転職する際に注意したいポイントをまとめてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


■■ やりたいこととやれることの整理が40代の転職成功には不可欠



まず40代の転職で気にしたいのは、体力的な問題や育児・介護などの問題で、時間や働き方に制限がかかり始める年代であるということです。
また40代の転職はキャリアの方向性を決定づけるものとなるため、ミスマッチを起こさないためにも入念な自己分析が必要といえます。

転職してから「思っていた環境と違った」という状況にならないよう、税理士法人などの転職先と自分の「やりたいこと」「できること」がマッチしているのかを確認しなければなりません。

採用側も40代を採用するとなった場合、スキル・経験を求めます。そのため、転職先が求めるレベルに自分が達しているのか、制限された時間や働き方の中でもやりたいことができるのかの判断を的確に行う必要があるでしょう。

だからこそ、40代の転職では自分がやりたいこと・やれることの整理をしておくことが重要になってくるのです。

そのふたつを明確にするために、法人税・資産税の申告実績、担当した業種の専門知識や人脈やどの分野で何名程度のマネジメント経験をしたのかなど、まずは「自分ができること」を書き出してみてください。

次に「やりたいこと」を書き出します。磨いてきた専門性の中で自分が伸ばしたい分野(資産税、事業承継、中小企業コンサルティング、上場企業の連結納税、M&A、国際税務・・・)あるいは専門性を持っている領域の周辺分野でチャレンジしたいことを書き出してみるのがおすすめです。


■■ 環境・キャリアアップのどちらを優先するかを決めることが重要



働く環境とキャリアアップなど、今回の転職においてどちらの優先順位が高いのかを決めておきましょう。
優先順位を決める前には、自分が置かれている状況を正しく把握することが重要です。
パートナーがいる場合は、どの程度の協力をしてもらえそうか、育児にどの程度の時間をかけるのか、独身の場合でも介護にどのくらいの時間がかかりそうかなどを把握する必要があります。

それらを考慮したうえでどのような働き方、キャリアアップをしたいのかを決めておきましょう。
通勤時間、残業時間、リモートワークの普及率などを考慮することも大切です。

例えば、大手税理士法人で昇進できず、今回の転職で昇進を最優先したいという場合で考えてみましょう。
この場合は大手で培った分野の経験を生かして、まだその分野に乗り出していない中堅・小規模の税理士法人を選び、パートナー候補となるための戦略を取るなどの方法もあります。
家庭とのバランスを取りながら働くのであれば、事業会社(企業経理など)への転職なども良い方法です。またこれまでの知識を活かしつつ、ワークライフバランスを取って働ける条件の事業会社を選んで転職する方法もあります。

転職活動においての優先順位が決まっていない場合、ライフプランに合わない働き方を選択する可能性があります。
失敗しないためにも、事前に今回の転職では何を1番優先するのかを決めておきましょう。
それに加えて、自分の能力が高く評価されるポイントを知っておくことで、キャリアを活かした転職活動が可能です。


■■ エージェントも活用し、改めて自身の強み・弱みの確認を



40代までキャリアを築いてくると、客観的な視点が持てなくなってくる場合もあります。しかし、転職成功には企業から見た客観的な視点が欠かせません。改めて、他者から見える自分の強み・弱みを指摘してもらう機会を設けると良いでしょう。

そんなときは会計業界に詳しいエージェントを活用して、自分の弱みをどうカバーし、強みをどうアピールすべきかを聞いてみるのがおすすめです。面談をして他者評価をもらうことで、市場の感覚が身につき、自分の市場価値を客観的に判断することができます。

また市場価値が高い分野、あなたの価値を感じてくれそうな転職先、その理由をエージェントに尋ねることで、自分が狙うべき税理士法人・会計事務所・コンサルティング会社、事業会社がわかるはずです。自分の経験分野を欲している、強化したいと考えている職場を見つけることができれば「自分の経験を活かして、御社の◯◯分野を強化したい」など、説得力のある転職理由を伝えられます。

20~30代はキャリアの幅も広いため転職理由を考えやすいですが、キャリアの幅が狭まってくる40代は、なぜ転職するのかの理由付けが難しくなる傾向にあります。

回答次第で転職の合否が決まる可能性が高いため、エージェントを利用しながら狙うべき就職先の選定を見誤らないような企業分析・自己分析を行い、転職を成功させましょう。

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