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「会計士の転職」「税理士の転職」を
考えるコラム
仕事の探し方と働き方

税理士の転職先・転職市場動向

税理士は日本全国で約75,000人います。しかし、その平均年齢は60歳を過ぎており「税務実務の現場」では、若手職員が危機的に不足しています。税理士受験者数は減少を続け2019年には29,779名となり、3万人を割り込みました。税理士業界は採用難時代となり「入社条件」は緩和される一方なのです。今日、大手税理士法人でも1科目合格者や未経験の新卒を積極的に採用しています。類を見ない売手市場の今、好待遇で会計税務のコンサルタントとして活躍できるチャンスが溢れています。本コラムでは「税理士業界でキャリアを築くヒント」を不定期に掲載していきます。

【Big4税理士法人への転職】 各ファームの違い・特徴・エージェント利用のメリットを徹底解説!

【Big4税理士法人への転職】 各ファームの違い・特徴・エージェント利用のメリットを徹底解説!
税理士を目指したことのある人なら知っている、BIG4税理士法人。
BIG4の名前は聞いたことがあるけれど、各ファームの違いについてはあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は各ファームの違い・特徴・エージェント利用のメリットを徹底解説します。
入所できた暁にはどのような働き方ができるのか、それが自分に合うのかなどを考えながら読み進めてみてください。

■■ BIG4税理士法人とは



BIG4税理士法人とは、下記4つの税理士法人のことを指します。

・デロイトトーマツ税理士法人
・PwC税理士法人
・EY税理士法人
・KPMG税理士法人

これらBIG4は税理士法人以外に監査法人、コンサルティングファームとしても有名です。それぞれイギリスやアメリカで創業し、世界に拡大。日本を含む世界各国の会計事務所との合併を繰り返して、BIG8から現在のBIG4という形に落ち着きました。

BIG4税理士法人の概要・違い

■ デロイト トーマツ税理士法人

<概要>
デロイト トウシュ トーマツ リミテッドの持つ世界150カ国と地域に広がるネットワークを活用し、総合的な税務サービスを提供しています。2002年5月に設立、現在は1,064名(2021年7月末現在)もの人員を抱え、国内に17拠点を展開中です。

高い品質と専門性を追求する姿勢を持ち、それを支える人材の採用にも力を入れています。特にDiversity, Equity & Inclusionの重要なテーマとして女性活躍にも取り組んでいて、2026年までに女性管理職比率を37%、女性パートナー/マネージングディレクター比率は24%(長期的目標は45%)まで高め、女性トップマネジメントは5名以上据えることを表明しています。

<事業区分>
• ビジネスタックスサービス
• インターナショナルタックスサービス
• タックスコントラバーシーサービス
• 移転価格サービス
• グローバルエンプロイヤーサービス
• アウトソーシング(ビジネスプロセスソリューションズ)
• FATCAアドバイザリーサービス
• M&A税務サービス
• タックスマネジメントコンサルティング(TMC)
• ファミリーコンサルティングサービス


<理念、特徴>
デロイトトーマツ税理士法人単体の理念ではないようですが、デロイトトーマツグループと共通の「What impact will you make?」と問いかける文章、そして「Work.Life.Balance.」という言葉がデロイトトーマツ税理士法人の採用ページには載っています。ワークライフバランスと高い品質の仕事の両立を成し遂げたいという思いが伝わってきます。

デロイトトーマツ税理士法人の特徴としては、世界1,000名を超える国際的日系企業サービスの専門家集団を抱えていること。そしてその専門家集団がメンバーファームの中核に組み込まれていることが挙げられます。専門家の力を借りて、より専門性の高いサービスを提供できる点がデロイトトーマツ税理士法人の強みです。

この特徴はBIG4の他ファームも同様ですが、グループとの連携が厚い点も見逃せません。有限責任監査法人トーマツ、デロイトトーマツコンサルティング合同会社、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社、DT弁護士法人と連携した案件進行が可能です。

・キャリアパス
アソシエイト、シニアアソシエイト、マネージャー、パートナーの順にキャリアを歩んでいきます。


■ PwC税理士法人

<概要>
企業税務から国際税務、M&A税務関連のコンサルティング、またDX推進などを通じて経営課題解決をサポートしている税理士法人です。

1998年に会計事務所として発足、現在は約730名(税理士・公認会計士:371名、その他の国の資格保持者など:46名 2021年6月30日現在)、156カ国に展開、グループ全従業員は29万5,000人とこちらも大規模なグループです。

採用の特徴としては、資格を持っている方・科目合格者の方・資格取得に向けて勉強中の方。それ以外にテクノロジーに強みを持っているため、IT/システム導入経験者やエンジニアなども積極的に募集中であることが挙げられます。

顧客への提案だけではなく自社もDXに取り組んでいて、デジタルツールを活用し個々人の能力を存分に引き出す執務環境の整備を行っています。

<事業区分>
• 企業税務
• インターナショナルタックス
• 税務ガバナンス・レポーティング
• M&A税務
• 金融ビジネス・投資ストラクチャーに関する税務サービス
• 不動産に関する税務サービス
• PE・金融機関へのディールのソリューション・デューデリジェンス
• 移転価格
• 事業承継・資産税
• 中堅企業向け総合税務サービス
• 間接税
• 関税・貿易
• ビジネスアウトソーシング
• グローバルモビリティ
• 税務業務変革テクノロジー

<理念、特徴>
PwCのPurpose(存在意義)は、「Build trust in society and solve important problems - 社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」こと。

テクノロジーの力を活かしつつ、今後さらに注力すべき企業の社会的責任・ESGに対して、顧客と共に取り組んでいくことが重要だという考えを示しています。

特徴としては、中堅企業向けの総合税務サービスが用意されていること。BIG4の他社に比べて、幅広い顧客を対象としていることがわかります。また、PwCもデロイトトーマツ同様、PwCアウトソーシングサービス合同会社、PwC社会保険労務士法人、プライスウォーターハウスクーパース WMS Pte. Ltd.と連携したサービスを展開しています。

<キャリアパス>
アソシエイト、シニアアソシエイト、マネージャー、ディレクター・シニアマネージャー、パートナーというキャリアパスがあります。アソシエイト時代には、育成・相談相手となってくれるコーチ・レビューアー・メンターがサポートしてくれます。

■ EY税理士法人

<概要>
全世界150カ国以上、700以上の拠点が存在するEYは、税理士法改正に伴って2002年に設立。税理士法人だけではなくEY Japanとしては9,477名、グローバルでは31万2,250名の従業員を抱えています(2021年6月末現在)。

組織はExecutiveとRegionで構成されており、下記3つのエリアがさらに28のRegionに分かれているといった構造で、迅速な意思決定と戦略実行が特徴。BIG4の中でも一番の拠点数を誇っており、各地域での機動力の高さを強みにしていることがうかがえます。

Executive
• グローバルリーダー
• ガバナンス委員会
• 3つのエリア(北・中・南米アメリカ、欧州・中東・インド・アフリカのEMEIA、Asia-Pacificアジア・パシフィック)

<事業区分>
• 法人税
• 国際税務
• M&A関連の税務
• 人事、コンプライアンス、当局報告、法務に関連する税務

<理念、特徴>
Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)という理念を掲げ、Future of work(未来の働き方)、Technology、人口構成という3つのトレンドを先取りするワークプレイスを提供。コアなしのフレックス制、リモートワーク、自社オペレーションのテクノロジー化にも取り組んでいます。また、ジェンダー・LGBTに関わる活動を始めるなど、ダイバーシティへの取り組みも積極的です。

<キャリアパス>
ジュニアスタッフ、シニアスタッフ、マネージャー、シニアマネージャー、ディレクター、パートナーと細かく分かれています。

■ KPMG税理士法人

<概要>
BIG4の中では2004年設立と、一番若い税理士法人です。国内の拠点数は6拠点と多くありませんが、KPMG International Limitedとしては、145カ国、23万6,000人ものパートナー・従業員を有しています。

<事業区分>
• 国際税務サービス
• 国内税務サービス
• M&A関連、組織再編/企業再生
• 不動産関連、証券化/リース関連
• 移転価格サービス
• ファイナンス&テクノロジー(金融機関向け税務サービス)
• 関税/間接税サービス
• グローバルモビリティサービス
• アウトソーシングサービス
• グローバルタックスマネジメント
• パブリックセクター向け税務サービス
• 医療機関向け税務サービス
• 中堅企業向け税務サービス

<理念、特徴>
理念ではありませんが、Our ValuesとしてIntergrity,Excellence,Courage,Together,For Betterの5つを挙げています。他ファームと同様、あずさ監査法人および、KPMG FAS、KPMGコンサルティング等のアドバイザリーチームとも連携をとってサービス提供を行っています。

また、PwC同様、中堅企業向けの税務サービスを展開しているのも特徴です。

<キャリアパス>
スタッフ、シニア、アシスタントマネージャー、マネージャー、シニアマネージャー、パートナー


■■ BIG4税理士法人のクライアント




BIG4税理士法人のクライアントは、外資系企業・上場企業・金融機関・未上場でも中堅以上の企業が多く、世界的に事業を展開している顧客が多い傾向にあります。
KPMG税理士法人やPwC税理士法人のように、中堅企業向けのサービスを展開している法人もありますが、基本的には自社で税務業務ができる体制が整っている中堅企業以上が多いと考えて間違いありません。

税理士法人自体も大規模で海外展開をしていて、国際税務に長けていないと扱えない領域であるため、このような企業群が集まってくる傾向にあります。

中小の税理士法人であれば、記帳代行や決算業務が業務の中心になることも多いですが、BIG4税理士法人の場合は、税務申告書の作成とレビューが中心です。
また、BIG4各ファームのサービス内容でも紹介したように、M&A/組織再編/企業再生、係争、国際税務、業務プロセス改善、業務改革テクノロジーなど、中小企業では経験しないような知識が必要な点もBIG4ならではといえます。


■■ BIG4税理士法人における仕事の特徴




BIG4税理士法人における、仕事の特徴を紹介します。

■ 企業税務
企業の税務申告書に誤りがないかのレビューを行うこと、もしくは作成を担当するのがメインです。申告漏れなどがあるとクライアントの企業イメージを大きく毀損するため、条文や原文を読み込んだ上での正確な対応が求められます。

■ 国際税務(BEPS・移転価格・関税・間接税)
海外展開をしている企業が日本から海外、あるいは海外から日本に進出となった際、所得税や消費税、さらには資産税などの全般に対してどういった課税があるかを正確に確認し、誤りがないように対応します。

また、外国と日本両方で課税されるなど、二重課税の状態にならないような対応が必要です。他にもBEPS・移転価格・関税・間接税など、多岐にわたる分野で正しい知識が求められます。

■ M&A税務アドバイザリー・デューデリジェンス

M&Aの際に買収する相手企業の資産価値を正しく認識するために行うデューデリジェンスですが、デューデリジェンスにも財務・税務・人事・組織・環境・法務・内部統制・ITなどさまざまなジャンルがあります。

BIG4税理士法人では主に財務と税務のデューデリジェンスを行い、買収・買収額が妥当かどうか、買収時のリスク、また組織再編・経営統合をする際のリスクなどを把握し、クライアントに伝えるという仕事を行います。

財務・税務以外のデューデリジェンスについては、グループ全体の力を使ってサポート。網羅的なサービス提供を求めて、BIG4税理士法人に相談するクライアントも多いです。

■ 事業承継・資産税・不動産に関する税務

事業承継では、事業承継税制の納税猶予制度の活用・株価対策を含めた承継対策・非上場株式の株式評価・贈与税申告書の作成・相続税の納税猶予への切り替え・相続税申告書の作成など、事業承継にまつわる税務をワンストップで提供します。

資産税に関しては国際的な資産にかかる税金、あるいはご自身が海外在住の場合で財産移転が必要などさまざまなケースに合わせ、グループが持つグローバルネットワークを活用して問題を解決。不動産は取得・売却・税制改正の影響などを加味して、問題解決に取り組みます。

■ 税務業務改革・アウトソーシング

自動化できる業務、アウトソースできる業務を切り分けて再構築し、効率的な税務業務プロセスを構築します。自動化の部分ではRPAや他最新ツールを用いて業務改革に取り組みます。


■■ BIG4税理士法人への転職




では、実際にBIG4税理士法人に転職するには、どのような方法が考えられるのでしょうか。

■ 国内大手競合からの転職が王道
まずは国内大手、いわゆる競合税理士法人からの転職が王道です。なぜなら、国際税務・M&A関連・業務改革などに関わる知識や経験を持っている必要があるからです。もし大手以外の税理士法人勤務の場合、クライアントの事業規模があまりに異なるため、これらの経験がなく、まったくの初心者と変わらないと判断される可能性もあります。

経験のない状態での転職の場合、部門や地域の求人市場によっても状況は異なりますが、採用が厳しくなる可能性があることは頭に入れておきましょう。

■ 経理・IT経験なども優遇される
10年ほど前までは、3科目合格が最低ラインでした。しかし、コンプライアンスを重視する企業が増えて税理士法人への依頼が増加。人員不足気味の現在では、2科目合格でも採用してもらえる見込みがあるファームも出てきました。

そのため、経理の経験、あるいは畑違いとも思われがちなIT経験を持った方も優遇されています。経理を担当していれば、会計の知識をある程度持っているため、税理士が担当する領域との親和性が高いと判断できます。

また、ITに関しては税務領域でもテクノロジーの活用は欠かせなくなってきているため、エンジニアなどであれば、具体的にどのようなテクノロジーを活用するとクライアントの課題が解決できるかという提案に、IT業界での経験を活かせます。

以前は経験者を求める傾向にありましたが、現在ではBIG4でも未経験・資格取得の勉強中、あるいは科目合格者であっても採用するケースが増えてきました。ただ、未経験でも採用してもらえるという考えだけでは、人気のBIG4に入るのは簡単ではありません。自分を採用したらどんなメリットがあるのかのアピールを磨いておくと、採用確率を上げられます。

■ 税理士特化型エージェントを利用するメリット・デメリット

ここで、今転職を考えている方向けに、税理士の方が特化型エージェントを利用するメリット・デメリットを紹介します。

<メリット>
• 非公開求人も含めた転職活動ができる
• 日程調整、年収交渉も依頼できる
• 転職成功に向けたアドバイスが受けられる
• 多くの転職事例をもとに、自分が求める転職プランを提案してくれる

メリットとしては、上記4つが挙げられます。上から2つは特化型エージェントに限らず受けられる、エージェント利用のメリットです。下の2つは特化型でないと得られないメリットであるため、利用することをおすすめします。

特化型エージェントであれば、各ファームの特徴・選考での質問内容などを把握しているため、求職者に合わせて「この部分のアピールが足りない」「この実績は評価されるのでもっと詳しく伝えるべき」などと、的確なアドバイスがもらえます。

また、税理士のさまざまな転職事例を知っているため「この年齢でこのスキルを持っていればこのポジションのオファーが受けられる」「ワークライフバランスをとりたいならこのファーム」などのアドバイスが可能です。

情報をいかに仕入れられるかが転職の明暗を分けることも多いので、ぜひ意見を参考にして選考に臨んでみてください。

<デメリット>
• 複数エージェントに登録した場合、情報が多く混乱する可能性がある
• アドバイスを実行しないと合格にはたどり着けない

デメリットはあまりないですが、複数エージェントを利用した場合、紹介される情報が多すぎて整理に時間がかかったり、混乱したりする可能性があります。また、エージェントを利用するだけで採用に近づけるわけではないので、アドバイスをもとにした実行が合格率を上げる唯一のコツです。


■■ 学生がBIG4税理士法人へ入社する方法




学生がBIG4税理士法人への入所を目指す場合の難易度と、エージェントを利用するメリット・デメリットを紹介します。

■ 学生がBIG4に入所する難易度
学生なら合格科目がなくても、入所できる可能性があります。これも法人や募集地域・職種によっても異なるため、よく確認してから応募してください。ただ、学生に関しても以前は資格保持者あるいは科目合格者でないと厳しい面はありましたが、今は広く募集している法人も多いです。入所難易度は以前に比べて低くなったといえます。

■ 学生がエージェントを利用するメリット・デメリット

<メリット>
• 選考に向けた具体的なアドバイスが受けられる
• 日程調整を依頼できる
• 多くの事例をもとに、今後のキャリアプランを提案してくれる

仕事を経験していない学生の場合は、自分にどんな仕事が合っているのかがわからない人も多いです。そのため、客観的な判断をしてもらえるエージェントの意見をうまく利用していくことをおすすめします。また、学業と並行しながらの就活は大変なので、エージェントを利用して日程調整などの効率化を図りましょう。選考対策に時間をかけられるようになるのは、大きなメリットです。

また、キャリアプランのアドバイスもうまく活用しましょう。税理士としてのキャリアを目指していても、最初に適切なキャリアプランを組めていないと年収が思うように上がらないということも考えられます。そうならないように学生時代からエージェントを利用してキャリアプランを練っておくと、後悔しないキャリアが描けます。

<デメリット>
• 複数エージェントに登録した場合、情報が多く混乱する可能性がある
• アドバイスを実行しないと合格にはたどり着けない

こちらもあまりデメリットはありませんが、強いて挙げるのであればこの2つです。初めての就活で戸惑うことも多いかと思いますが、自分がどうなりたいかを大事に、アドバイスを聞きながら活動してみてください。


■■ BIG4税理士法人が募集している職種とは




BIG4税理士法人が募集している職種は、下記リンクから見られます。地域の事業所単位、部単位などさまざまな募集方法がとられており、希望地域と職種を検索できるようになっているケースが多いので、自分の希望する地域と職種ではどんな募集がかけられているか確認してみてください。

例を挙げると、申告業務・国際税務・移転価格・税務レポーティング&ストラテジー・金融関連・グローバルモビリティ・組織再編/M&A・中小企業向け包括サービス・税務コンサルティング・ITコンサルティング・税務/会計コンサルティングなどがあります。

マネージャークラスまではホームページで公募されていることが多いので、他大手ファームでスキルを磨いて早めにマネージャーとなり、BIG4のマネージャーへの転職を狙うという道を考えると大幅な年収アップが叶う可能性もあります。

・デロイトトーマツ税理士法人
https://progres08.jposting.net/pgtohmatsu_tax/u/job.phtml

・PwC税理士法人
https://pwcjapan-career.secure.force.com/recruit/tax/job/index

・EY税理士法人
https://www.eytax.jp/careers/career/jobs.html

・KPMG税理士法人
https://recruit-kpmg.jp/careers1.html


■■ BIG4税理士法人でのキャリアステップ




BIG4税理士法人それぞれでポジションの分け方、キャリアステップが異なります。また、部門によっても人数やいる人材層が異なるため一概にいえません。ただ、一番下の職位からのキャリアステップを考えたときに、次のステップに進むための必要年数目安を紹介します。

・デロイトトーマツ
アソシエイト・シニアアソシエイト・マネジャー・パートナー、4段階のポジション

・PwC
アソシエイト・シニアアソシエイト・マネージャー・ディレクター/シニアマネージャー・パートナー、5段階のポジション

・EY
ジュニアスタッフ・シニアスタッフ・マネージャー・シニアマネージャー・ディレクター・パートナー、6段階のポジション

・KPMG
スタッフ・シニア・アシスタントマネージャー・マネージャー・シニアマネージャー・パートナー、6段階のポジション

それぞれが、4~6段階のポジションに分かれています。法人にもよりますが、最初のアソシエイト/ジュニアスタッフ/スタッフからシニアアソシエイト/シニアスタッフ/シニアになるまでに3~5年、マネージャーまでには10年程度かかるため、その間の職位がある場合は7~8年程度で到達するような計算です。

マネージャー以降のシニアマネージャーやディレクターはそこから数年、パートナーは早くても15年程度の年数がかかる見込みです。自分のキャリアステップを考える際の参考にしてみてください。


■■ BIG4税理士法人の収入




◯初任給
それぞれの税理士法人と部門にもよりますが、月給30万円弱の給与がもらえます。
大卒初任給平均が21万円台なので、高い部類の初任給です。これに残業代がプラスされるため、実際はもっと多くの収入を得られている可能性が高いです。

◯スタッフクラス
スタッフクラスであれば、450~600万円程度。

◯シニアクラス
シニアクラスになると、年収600~700万円程度。

◯マネージャークラス
このあたりのポジションで年収1,000万を越えてきます。

◯シニアマネージャークラス
シニアマネージャークラスで1,100~1,200万円。マネージャー以上は残業代がつかないケースも多いため、変動幅が小さくなる傾向に。

他税理士法人に比べて、高い収入を得られるBIG4への転職。以前よりも資格取得などのハードルが下がっているので、チャレンジしやすい状況といえます。自分自身のキャリアをより花開かせるためにも、専門性の高いBIG4での仕事を経験してみてはいかがでしょうか。きっとキャリアプランにも広がりが出てくるはずです。

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