閉じる
電話で
お問い合わせ
転職サポートサービス登録

THE PROFESSIONALS 公認会計士

THE PROFESSIONALS INTERVIEW

エンタメ業界を支える
若手公認会計士

株式会社TBSテレビ
ライブエンタテインメントビジネス局 番組・ライブイベント事業部
本村 大さん

本村 大さん本村 大さん

卒論テーマは「流行とお笑い」

私が公認会計士を志したきっかけは、父親からの勧めです。会計学をはじめとした経営に関わる知識を身につけることができ、監査から経営コンサルティングまで幅広い分野で活躍できる「公認会計士」という職業に魅力を感じました。大学の附属高校に通っていた私は、大学受験のない長い春休みに時間を持て余してしまい、高校3年生の2月に資格予備校(TAC日吉校)に通い始めました。大学生活は会計士受験の勉強に特化せず、プール監視員や喫茶店のアルバイトをしながら、社会学のゼミにも積極的に参加していました。参考までに私の卒論テーマは「流行るお笑いの系譜-顧客の求める笑いとは―」です。過去の流行の系譜を辿りながら世代を代表する芸人の人物像と日常のコミュニケーションの関係性を研究していました。そんな大学生活を送ったものですから、会計士受験は2回の休憩期間を経て、大学4年生で公認会計士試験(論文式試験)に合格しました。

大手監査法人で7年間の武者修行

公認会計士試験に合格した私は、2018年に有限責任監査法人トーマツへ入社。総合商社を主軸に、鉄鋼・アパレル・学校法人など、多業種の監査を経験しました。入社4年目にはアドバイザリー部門へ移籍し、M&AアドバイザリーやIFRS(国際財務報告基準)の導入支援、“ROIC(Return On Invested Capital:投下資本利益率)”という指標を用いた企業価値向上支援にも取り組みました。簡単に説明すると、上場企業の成績表(財務諸表)に与信を与える「監査」と、企業価値を向上させるための「アドバイザリー」という2つの仕事を経験しました。公認会計士の仕事はスケールが大きく、新卒から大変な時期も「クライアント・ファースト」というお客様のために考え抜くという価値観を培うことができました。

人々を感動させるエンタメ業界の発展に貢献したい

公認会計士という職業の魅力の1つは、職業選択の自由度が高いことです。監査法人、税理士法人といった士業集団のみならず、コンサルティングファーム、金融機関から上場企業まで、スキルさえあれば引く手あまたです。もちろん、独立して活躍している公認会計士もたくさんいます。学生時代からエンタメ業界に強い関心があった私は「会計士の枠組みを超えた様々な仕事に挑戦できる」と考え、2025年1月にTBS(株式会社TBSテレビ)へ転職しました。テレビ局の事業は大きく2つに分けることができます。1つが放送を中核とする広告ビジネス。もう1つがIPコンテンツを多面的に展開する成長事業です。私は後者のIPを展開する手段の一翼を担うライブエンタテインメント部門に所属し、舞台やライブイベントに対し、事業企画や事業マネジメントなどのビジネスプロデュースを行っています。具体的には、新規興行の収支予測やデータ分析を通じた事業評価をする仕事です。イベントプロデューサーと事業が興行として成立するのかどうか、事業の成長余地はどこにあるかなどを経営・ビジネスの視点から判断します。プロデューサーと事業が興行として成立するのかどうか、事業の成長余地はどこにあるかなどを経営・ビジネスの視点から判断します。現在、一番大きい事業が赤坂ACTシアターで上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』です。経験豊富なプロデューサーだらけの現場で、私は会計・ファイナンスの専門性を持つ立場として、事業の様々な判断に関わっています。入社当初は戸惑うことが多々ありましたが、徐々に仕事に慣れて事業の進め方の勘所を理解してくると、会計の専門家として広告投資の費用対効果や、興行全体の収益構造について意見を発信できるようになりました。事業会社に転職して改めて、監査法人やアドバイザリーといった第三者的な立場では味わえない「当事者意識」を感じています。今後は、業界を問わずゼロから立ち上がる事業に当事者として関わり、感動を生む試みを事業として形にする仕組みをつくっていきたいと考えています。現在はエンタメ事業をフィールドに、会計・ファイナンスの専門性を活かして意思決定を支えていますが、感情的な価値と数字が強く結びつくこの業界で、自らの専門性が、感動をより多くの人に届ける力になる手応えを感じました。将来は経営の立場から、感動が一過性で終わらず、継続的に生まれ続ける環境づくりに関わっていきたいです。

  • エンタメ業界で活躍する本村大さん
  • 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のビジネスプロデュースを行う本村大さん
  • ソファに座りインタビューに応じる本村大さん
公認会計士 本村 大さん
1995年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。大学在学中に公認会計士試験に合格。有限責任監査法人トーマツで上場企業等の監査業務に従事した後、M&Aアドバイザリー、IFRS導入支援、企業価値向上支援などを経験。2025年にTBSテレビへ入社し、現在はライブエンタテインメント部門で、IPを活用した舞台・イベント事業の収支管理、事業評価、企画推進に携わる。