会計士・税理士、財務・
経理担当者の就職・転職意識調査 2023 summer

全体では「301万～400万円」の層が最も多く、2022年夏開催時と同様に現実を踏まえた堅実な希望年収となった。各年代でも「301万～400万円」が最も多く、希望年収の相場と言えるだろう。

2022年と比較し、「完全出社」の割合が増加し、職場勤務を希望する傾向がやや強まっている。（2022summer：「完全出社」20％、2022winter：「完全出社」24％、2023summer：「完全出社」28％）
しかし、「週3.4日出社」の割合も半数近くを占めており、引き続き柔軟な勤務形態が求められている。

2022年と比較し、希望勤務時間が短縮傾向にある。
「30分以下」「30分～1時間」の割合が徐々に増えており（2022summer：72％、2022winter：76％、2023summer：80％）、アフターコロナで職場勤務希望も増え、通勤機会の増加を考慮した結果ではないだろうか。

2022年に引き続き、「新しいことへの挑戦」「仕事内容」など、自身のキャリアを考えて就職・転職を検討することが分かる。
そのため、【8. 就職・転職活動中、企業に開⽰してほしい情報】でも、就職・転職後の働き方が想像出来るような情報が上位になっている。

2022年と比較し、キャリアプランに関する項目の割合が増加している。
「面接」「応募書類の書き方」は、2022summerと同程度の割合であったが、上位4項目の割合が大幅に増加した。（2022summer：「就職・転職先の選び方」約36％、「仕事と勉強の両立」約29％、「将来のキャリア」約28％、「タイミング」約26％）

2022年に引き続き、求職者は入社後の働き方や職場の様子が分かる情報を求めている。
2022summer、winterともに、「入社後のキャリアパス」と「具体的な仕事内容」は上位項目であるが、その割合が2022summerより大きく増加している。（2022summer：「入社後のキャリアパス」約25％、「具体的な仕事内容」約26％）
2022summerと比べ、今回は就業経験のある参加者の割合が多く、【6. 就職・転職検討動機(複数回答可)】の結果が反映されたものと思われる。

2022年と同様に、入社後の職場環境が分かるような機会が求められている。
特に、アフターコロナで職場勤務希望が増加しているためか、「オフィス見学」の希望が増加している。（2022summer,winter：「オフィス見学」3位）

InstagramとX（元Twitter）が多く使用されている。
様々な情報を収集できるツールであるため、就職・転職時も活用されているのではないだろうか。