法人税等申告業務及び
税務コンサルティング業務

日本国民の三大義務は教育、勤労、納税とされています。税理士は、その一つである納税義務の適正な実現を図ることを使命としています。法人税申告は、まさに税理士に期待される社会的使命を果たす業務です。しかし、私たちの仕事は、単に申告書を作成するコンプライアンス業務に留まりません。税務の専門家としてクライアントに寄り添いながら、経営課題を発見して解決する「コンサルティング業」とイメージしていただくのが良いでしょう。私の所属するデロイト トーマツは、国内17拠点、全世界150超の国・地域に存在するプロフェッショナルとのネットワークを有する世界規模の税理士法人です。そのため、法人税申告コンサルティングの提供対象は上場・非上場を問わない日系企業から外資系企業まで様々です。

法人を主なクライアントとする私の部署では、法人税のみならず消費税をはじめとした法人に関わる様々な税務申告書を作成します。また、クライアントが将来の税務調査に十分に備えるためにも各種税務の観点から問題点の抽出、対応策の提示、各専門家との連携を行います。加えて、毎年改正される世界中の税制に対応することも重要です。スピード感をもってビジネスの変化に対応していくためには、税務業務そのものをプロセスから見直し改善することが求められます。私たちは「記録から報告まで」の一連の税務サイクルにおいてクライアントにご満足いただけるデジタルツールの選択・導入・統合・開発をも含めた様々なソリューションを提供します。具体的には、グローバルでの申告納税義務の管理や、海外子会社の税務情報の一元管理を可能にする「グローバルタックスマネジメントシステム」、税務部門がタイムリーに税務判断することを可能にする「データ解析ツール」、ビジネスリスクを最小限に抑えるための「ERPシステム」、提携業務を人に変わって実行する「RPA（ロボティクスプロセスオートメーション）」などを導入します。こうした手法で、クライアント税務部門を合理化し、「業務の高付加価値化」「働き方改革」を支援しているのです。私たちは「税務の総合医」として最適なタックスサービスを提供しています。
クライアントサービスの原点は常に創造的サービスを提供することです。私たちはビジネス環境や社会の変化を見据え、ますます複雑になっていく課題を解決することで、ビジネスパートナーとしての役割を確実に果たしていきます。積み重ねてきた経験と最先端の知見を活かし、クライアントの期待を超える価値あるサービスを提供することが、未来に向けて挑み続ける行動へ繋がります。

私たちは、グローバルにビジネスを展開するクライアントを多く担当します。そのため、基本的な法人税申告業務に加えて「租税条約」「移転価格」「恒久的施設（PE：Permanent　Establishment）」「デジタル課税」などの国際税務の論点に触れながら、網羅的な税務ソリューションを提供しています。私が担当しているクライアントの過半数は外資系企業で、海外本社の税務を英語でサポートする毎日です。そんな私も最初から英語が得意だったわけではありません。自己成長を、そして自身が思い描く夢の実現を心から応援してくれる上司や先輩がいたからこそ、今の私があります。一人では対応することは出来ない大規模・高難易度の業務で私を支えてくれるチームメンバーがいるからこそ、安心して挑戦することが出来ます。デロイト トーマツはとにかく「人」を大事にする組織です。風通しの良い組織風土の中で、日々上司が部下の意見に耳を傾けてくれます。皆さんが税務のプロフェッショナルとして成長していくためのキャリアパスが用意されていますよ。

神奈川県出身。2012年にデロイト トーマツ税理士法人入社。ニューヨーク勤務を経て、外資系企業をサポートするバイリンガル税理士として活躍している。